自分自身の転職における市場価値はなにで測れるだろうか?新卒の人であれば、それこそ今までのクラブや部活動、または留学経験などを将来のポテンシャルとして企業に自己アピールできる。しかし転職市場では将来のポテンシャルよりも現時点でどれほど即戦力になるかが採用の決め手だ。そして、それぞれの主観に関わらず、その人の能力を証明できるものの一つとして資格は心強い味方となる。そして、時代によって求められる人材が変わっていくように、資格にもその時代によって変化がある。現在では少子高齢化による介護事業での「介護福祉士」や保育業界での「保育士」などの需要はこれからもっと高くなるだろう。また基本情報技術者や関連するIT系などは、システムエンジニアの業界では直接賃金に反映される企業があるなどその有用性は直接的である。しかし、誰しもが介護業界やIT業界に興味があるわけではない。ではより汎用性のある、いつの時代でも市場価値が一定なスキルはあるのだろうか?やはり企業の中でどの業務にも共通するものでいうならば日商簿記検定や公認会計士などの経理系は中でも応用が利くのではないだろうか。なぜなら企業だけでなく地方自治体やすべての法人が法律に規定された経理業務を行う義務があり、経理という企業の共通ルールのスキルを身に着けていることは心強い。しかし、あまりにも一般的であるがゆえに自分の特色を活かせないリスクも当然ある。もし、今まで特別な技術や経験を必要とする業界にいたのであればその延長線上にある資格を取る方が良いはずだ。自分の強みを伸ばすか、相対的に価値を高めるかを最初に考える必要がある。今現在、転職のタイミングや適職がわからないなど、迷いが生じている人は《転職に悩んだら》を一読すると良いだろう。